デントリペアと板金塗装の違いを徹底比較!
これまでに、デントリペアについて解説をして参りましたが、では板金塗装とどう違うの!? と思われる方もみえるのではないでしょうか。
車の凹みの修理をするという点では同じですが、デントリペアが優れている点またはデントリペアでは難しく板金塗装じゃないと出来ない点もございます。
そこで、デントリペアと板金塗装の違いについて、比較をして解説致します。
修理時間
- デントリペアの場合
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デントツール
凹みの大きさや深さ、位置によって変わってきますが、専用の工具(デントツール)を使って凹みの裏側からテコの原理を使い押し出すため、小さい凹み(エクボ)なら、10分 〜 30分程度 でご満足いただける仕上がりに出来ます。
また、デントパンダでは 出張対応 もしております。凹みの数や深さによっては修理工場でしっかりと対応させていただく必要がありますが、先ずはお気軽にご相談下さいませ。
- 板金塗装の場合
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板金は工程が多く、塗装を剥がして凹みをならす → バテ埋め → パテの整形 → 下地処理(サフェーサの吹き付け) → 調色・塗装 → 磨き(バフ)という流れが一般的で、仕上がりまで数日かかります。
また、修理工場に持ち込む必要があるので、例え数日で仕上がっても引き取りまでには時間がかかることもございます。
修理費用
- デントリペアの場合
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デントリペアでかかる費用は、人件費(技術料)のみ です。(出張エリアによっては別途、出張費がかかります。)なので、板金塗装に比べて作業工数がかからないため、安価で対応する事が可能です。
例として、デントパンダでドアの 3cm程度の凹みの修理をした場合、15,000円前後 での対応が可能です。
- 板金塗装の場合
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凹みのならしから最終的な磨きまで工程数が多いので、その分作業工数がかかります。そして、パテや塗料などの材料費もかかって参ります。
デントリペアで例として挙げた、ドアの 3cm程度の凹みの修理を板金塗装で対応した場合、35,000円 〜 50,000円前後 かかってくることが想定されます。
色の変化
- デントリペアの場合
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専用の工具(デントツール)を使って凹みを裏側から押し出して修理をする際、塗装の皮膜にひび割れなどを起こさないよう注意を払って作業しますので、元々の塗装をそのまま活かします。
なので、改めて塗装はしないので 経年劣化による色の変化などは起こりません。
- 板金塗装の場合
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修理箇所を塗装しますので、経年劣化による色の変化が起こりやすいです。
また、パテ痩せによって修理箇所が目立つ事もございます。
下取査定
- デントリペアの場合
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修復歴にならないので、下取りの査定に影響は出ません。
- 板金塗装の場合
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修復歴になるので、下取りの査定に影響します。
環境配慮
- デントリペアの場合
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有機溶剤(塗料・シンナーなど)を使用しないので、環境に優しい修理法です。
また、削ったりしないのでカスやゴミも出ません。
- 板金塗装の場合
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始めに修理箇所の塗装を剥がしパテを盛りつけ整形するので、塗装カスや削りカスなどが出ます。
また、パテ埋めをして整形した後、塗装をするので有機溶剤(塗料・シンナーなど)を使います。
修理可能部分
- デントリペアの場合
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ボディの金属部分のみ対応可能なので、バンパーなどの 樹脂部分の修理は出来ません。
また、凹みの裏側に専用の工具(デントツール)を押し当てて修理をするため、工具が入らない様な箇所(鉄板の折り返し部分やピラーなど)は基本的に出来ません。
大きな凹みや鋭利な傷については、難易度が上がり、状況によっては 歪みが取りきれない、または出来ない場合もございます。
- 板金塗装の場合
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塗装をする事が前提となるので、ボディの金属部分はもちろんの事、バンパーなどの 樹脂部でも修理可能です。
デントリペアか板金塗装か、迷う前にご相談下さい
デントリペアは板金塗装に比べてメリットが多いようにも見えますが、板金塗装じゃないと出来ない事もあり、凹みの大きさや場所など状況によって使い分ける事が良いかと思います。
ただ、まだまだ新しい修理法ですので日々、デントツールの進化や職人のレベルの向上で、デントリペアで出来る事は広がっていきます。
お客様で判断をする事が難しいようでしたら、お気軽にご相談下さいませ。
もし仮にデントリペアでは難しく、板金塗装で修理をした方が良いと判断した場合は、信頼のおける修理業者様をご紹介させていただきます。